パニック障害患者、まったりとブログやる

パニック障害になってしまいました。言葉遊びしてます。Twitter@lotus0083 ふぉろーみー。

初めて見た楽器

皆さんこんばんは、岸野です。最近は最低でも一時間ほどは外にいようと努めています。

以前からこのブログでもお話しているように、最近は薬が効いてきて調子がいいのです。

ですので、外に一人であまり不安なく外出することが出来るようになっています。もちろん、上着のポケットには頓服薬を入れてありますけどね。

これがあると無いとでは心の持ちようも変わってきます。というより、安心するのですね。

 

 

さてさて、ぼくの家から歩いて数分のところに、結構大きめなハードオフがあります。

ぼくは楽器好きなので、何か珍しい楽器が無いか立ち寄った時はいつもチェックしています。

バイオリン、胡弓、マンドリンなど様々置いてありましたが、えらいたくさん置いてあったのが「大正琴」という楽器でした。

www.soundhouse.co.jp

こんな感じのやつです。

というわけで、気になったので調べてみたところ、簡単に言えば、ピアノと琴を組み合わせた楽器のようで、ピアノのように決まった音階が簡単に押さえられるというのが最大の特徴と言えるでしょう。しかも、琴よりサイズが断然小さい。

その名の通り、大正時代に流行した家庭楽器らしく、今で言えばピアノのようなポジションだったのでしょうか?

ちょっと、この楽器から出発して色々考えてみました。

 

さて、大正時代を考えてみると、ちょうどデモクラシーとかいって、日本は西洋化している最中だったんだと思います。

日本の伝統楽器といえば、琴や三味線や琵琶や和太鼓などなど・・・。昔は楽器を演奏するのは、貴族階級だったり、祭祀などを行う僧俗関係の方が大半であったと思います。

貴族階級の中で発展してきたものは、庭園や部屋の中で演奏されるため、比較的音は小さくなるように作られ、祭祀の中で発展してきたものは、多くの人を巻き込むために大きな音が出るように作られてきたといいます。和太鼓なんか大きな音が出るいい例の楽器ですよね。

 

さてさて、大正時代になりまだまだ階級社会は残るものの、「中流」という階級が出現しました。といっても、この「中流」は現在の「中流」よりも比較的豊かな生活が可能であったようです。

 

その当時には、もちろんピアノもバイオリンもあったでしょう。しかし、日本の和楽器も楽しみたいという人も少なからずいたはず。生活に余裕が出ればこその発想です。

 

そこで開発されたのが、この「大正琴」なんじゃないですかね。

一般的に「琴」はやり始めるのにハードルが高いです。なぜなら、琴は演奏するのにキーが定められておら、更に、琴自体も大きく場所を取り、高価です。手軽とは言い難い楽器です。

それに比べると、安価で、ボタンを押せば出したい音高が出せて、モノ自体も小さい大正琴は、家庭用楽器としての性質は備えていると言えるでしょう。

 

でも、これって日本の和楽器と同じカテゴリーに入れていいんだろうか。。。というのが率直な感想です。

ってゆーか、大正琴ってギターとかなり性質が近いように思われます。

ぼくが考える和楽器というのは、「日本のキーが出せる楽器」です。太鼓とか打楽器はちょっと置いといて。

 

今、世界の主流は12音階ですが、もともと日本にはそんな概念がありませんでした。

日本にあったのは「日本っぽい音」だけです。それが口伝継承やら耳で伝えられ、現在に続いています。

今は研究が進んで日本の独自のキーが12音階で表現されていますが、12音階じゃ本来は表現されないはず。

この微妙な違いを表現できるのが和楽器だとぼくは思うのです。

 

まぁ、結局日本の伝統音楽を極めたい!って思ったら和楽器をやるしかないんですよね、きっと。

 

ただし、和楽器テイストの楽器で、お手軽に日本曲を演奏したいなら大正琴は全然ありだと思います。

手軽さというのは大切な要素です。

 

 

その時代に流行したからこそたくさん中古としてこうして売られているのですね。そして価格もおおよそ2~3千円のようだったので、買おうか迷いましたが、「これだったらギターで良くね?」

と思い買いませんでした。

 

散々日本の音楽の話を書きましたが、ぼくは日本の伝統音楽よりもクラシック音楽が大好きなので安いバイオリンでも買おうかなーとも思っております。