パニック障害患者、まったりとブログやる

パニック障害になってしまいました。言葉遊びしてます。Twitter@lotus0083 ふぉろーみー。

数字と僕のマドモアゼル

自分の身の回りの世界だけで物事を判断してしまう。

 

人間の世界ではこういう事がよく起こっています。

 

例えば、何か意見を主張するときに、その意見が大部分の人に賛成されていれば説得力は増すものなのですが、自分の身の回りの2,3人にしか話を聞いていないのに「結構、『みんな』こう言ってるよねー」なんて会話があると思います。

 

かく言う自分も友人と話している時に、「結構『みんな』そう思ってるみたいだよ」なんて話してしまって、後で「みんなって誰だよ」って自分で突っ込んでしまうことがあります。

 

こんな風にして、数字的な確証を得られないまま話を進めてしまうってことがあると思うんですが、数字的な観点から調べてみると意外と自分の思っていたことと違うってことがあります。

 

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、自分と同じ趣味嗜好を持つ人たちは自分の周りに集まってくるもの。ですので、自分があたかもマジョリティであると勘違いしてしまうのです。

 

例えば僕は完全なる尻フェチなのですが、尻フェチの中でも、更にピタピタのジーンズを履いている姿に興奮します。そいでもって、黒のピンヒールのブーツなんか履いているとほんとにもう最高。僕の周りの友人も、そういった嗜好を持つ、そこまでいかなくても少なくとも尻フェチである人ばかりです。ですので、胸フェチよりも圧倒的に、ラオウとジャギぐらいの強さの差で尻フェチが多いと思っていたのですが、それはどうやら違うようで、まぁ、トントン、むしろ胸フェチの方が圧倒的に多いという事実に驚愕しました。(FANZA調べ)

 

そんな性癖のことは置いといて、この記事を書こうと思った時に、僕の一つの甘酸っぱい思い出が蘇ってきました。

 

あれは中学の頃です。

経験がある方も多いと思いますが、卒業するときに卒業文集みたいなのを書く学校も多いのではないでしょうか。中学3年間過ごしてきて思ったことや、将来に向けての自分の希望を書いたりします。ちなみに、サッカーの本田選手なんかは自分の将来を具体的に書いて、それを実現するなんてカッコいいことをやってのけていますが、大抵の場合は目も当てられないことを書いていると思います。

 

もう本当に、恋愛のことなんて書いた日には、後の同窓会かなんかでいじられること確定ですからね。

「僕がこの中学校に入った理由は、ミユに出会う為だったんだなぁと、今にして思います。この出会いに心から感謝したいし、そしてこれからもこんな僕をよろしくお願いします(笑)」なんて書いた高田君は、卒業してから2カ月でミユちゃんと別れたらしいです。そんな高田君は、後の同窓会で一生いじられることが確定です。きっと、心の底から後悔していることでしょう。まぁ、僕は同窓会呼ばれたことないけど。Oh Jesus。

 

さて、ただの文集だとさほど面白いことも無いのですが、大抵「クラスランキング」なるものが一つの企画として文集に載っていることも多いでしょう。例えば「将来社長になりそうな人」とか、「ムードメーカー」とか、「いい奥さんになりそうな人」とか、そんな項目で、ランキング付けするのです。3位までランキングとして載るのですが、票数も書いてあったりします。

 

ランキングに入りたい項目とそうでない項目があったりして、投票期間の前には現在の日本政治を反映させているかのような忖度や取引が生生しくあったりします。それほどランキングというのは影響力が大きいものですし、数字の威力は計り知れないのです。まして、後世まで残る文集ですので、特にクラスの人気者であると自負する人々はそれはそれは血みどろの戦いを繰り広げます。

 

僕が注目したランキング、それは「美人ランキング」です。

 

僕にはずっと片想いをしていた女の子がいて、名前を「ユミ」ちゃんといいます。なかなかのクールビューティーで、少し近寄りがたい空気感を出していました。何となくいつも友達といるよりかは一人でいることを好む子で、そこがまた僕的にはポイントが高かったのです。

でも、僕とは意外と話してくれたように思えて、それだけでほとんど好きになってしまってました。

片想いのユミちゃんは何位になるんだろうと、気になっていました。僕がずっと好きだったユミちゃんはクラスの人気者であると、僕は太鼓判を押していました。みんな絶対にユミちゃんが好きだ、何ならクラス以外の男子もきっとユミちゃんを狙っているに違いない。きっと美人ランキング1位だろ。

 

いや、ちょっと待て。もし、ここでユミちゃんがランキングに乗って、更に評価が上がってしまったら、ライバルが増えてしまう。クールビューティーで、皆近寄りがたい、でも、僕とは仲良くしてくれる。そんな理想の状況が望ましい。僕の中で、凄まじいほどの葛藤が始まり、僕の脳内コンピューターが唸りをあげて回転し始めます。

 

僕はユミちゃんのことを一番美人に思ってる。それは間違いない、ならば、人間として誠実であるためには、やはり素直にユミちゃんに投票するべきなんじゃないのか?いや、ユミちゃんの名前がそのランキングに載るのはまずい。ならば、二番手が確実であろうアヤちゃんに入れた方がいいんじゃないか?いや、何かそれだと浮気したみたいじゃないか!!ならば、ランキングには確実に乗らないであろうブサイクな誰かに入れた方がいいのか?いや、でも、もしその名前を書いた投票用紙を誰かに見られたら、僕の評価がB専になってしまう・・・!!!どうすれば・・・!!!

 

 

碇シンジ君も真っ青になるほどの葛藤をして、僕は潔くユミちゃんに投票しました。

 

 

 

結果として、ユミちゃんはランキングにも入らなかったのです!これは、最高のシチュエーションですよ!何て言ったって、僕は誠実に投票をした。更にライバルも少ない。これはキタな。

 

なんてすっかり有頂天だったんですが、よくよく冷静に考えてみると、僕のマドモアゼルユミちゃんは票数を得られなかったわけで、意外と美人に思っている人はいなかったということになります。ここがポイントで、認識と数字のズレが生じた訳です。そして、僕は誰にも気づかれないうちにB専の烙印を押されたということになります。顔が全てじゃねぇかんな!

 

しかしですよ、そのランキングを歯牙にもかけず相変わらずクールなユミちゃんを見て、増々好きになってしまったんですよ。そんなことどうでもいいですね。ちなみにユミちゃんとは、卒業以来、一度も会ってません。FBで見つけて友達申請しても未だに返ってきません。Oh Jesus。

 

 

という訳で、自分の認識と数字上のズレってあるんだな、ってことが十分にお分かり頂けたかと思います。

 

 

僕は今回、「パニック障害」という精神疾患の一つにかかってしまった訳なんですが、初めてメンタルクリニックに行った時の印象が「意外と精神疾患にかかっている人って多いんだな」ということでした。

 

そこで、日本ではどれぐらいの数の人が精神疾患にかかっているのか調べてみました。

 

現在、日本の人口の約1~3%の方々がこの疾患を患っているらしいです。ざっくり言って100万人。

厚生労働省がサイトで発表している精神疾患数は平成23年では約320万人なので、約3分の1がこのパニック障害を患っていることになります。(っつーか、7年前のが最新って情報古くない?)これって、日本のサッカー選手より多い。(サッカー選手は2017年度登録者数が約91万5000人)

サッカー選手登録数|データボックス|組織|JFA|日本サッカー協会

 

 

ちなみに日本の労働人口が現在では約6700万人なので、精神疾患にかかっている方って労働人口で考えると20人に1人はいるということになります。

もちろん、就労される前に精神疾患にかかる方もいますし、退職してから疾患にかかる方もいるので、実際には対労働人口の割合ではもっと少なくなると思います。

 

僕の感覚ではもう少し疾患にかかっている人はもう少し少ないと思っていたのですが、意外に多かったです。40人の学校のクラスだとしたら最低でも2人はいるということになります。

 

実際に自分がパニック障害と診断されたときはそれはそれは落ち込みました。なぜかと言えば、自分は特別に心が弱い人間であると思ったからです。

しかし、数だけで見ると確かに精神疾患の患者はマイノリティーではあるんですが、意外と同じく病気で悩んでる人はいっぱいいるのだと思い、少し安心します。

 

このように、数字を調べてみると意外とわかることも多いということに気付かされます。 

 

やはり、身の回りの世界だけで物事を判断するにはいささか早漏、失礼、早計です。

 

 

ちなみに、ずっと片想いだったゆみちゃん。中学時代に3回告白しているのですが、一回も成功しませんでした。

 

よく考えたら、周りの親しい友人から「ゆみちゃんもお前のこと好きって『みんな』言ってたぞ」みたいなことを吹聴され、確かな数字的根拠を確かめなかったことに敗因がありそうです。

 

 

色んな火傷をする前に、まずは数字的な根拠を見つけそれから判断する。

 

 

これは大切な心構えだと、タイムマシンに乗って中学生の僕に懇々と言い聞かせたい気分でいっぱいです。

 

 

追記

今回の精神疾患患者数の数字に関して、訂正があればガンガンご指摘お願いします。