パニック障害患者、まったりとブログやる

パニック障害になってしまいました。言葉遊びしてます。Twitter@lotus0083 ふぉろーみー。

ライターデビュー

来る日も来る日も情報を求めネットの海原へ。

未経験者歓迎の「web占い師」というエキセントリックな職業に目を奪われつつ、ネットで初めてでも出来そうなライターの仕事を探してみます。色々調べてみると初めてでも出来そうな案件が「クラウドソーシング」なるものに存在しているとの情報を掴み、その内の一つにアクセスして登録してみました。

 

いきなりそんなに沢山稼げるものなんてありやしません。それはそうです、初心者には基本的には案件は回ってこないものです。安い案件ばかりらしい。

しかし、2000文字ぐらい書いて1000円ぐらいならやってみる価値があるんじゃないか。何より、ライターとしての経験を積むことが最優先されるべきだからまず始めてみよう、そんな前向きな気持ちでいっぱいでした。

 

そして、記事の作成依頼の一覧を見てみると、割と専門性が求められそうなものから、今の自分でも書けそうな案件もありました。大抵は、口コミ記事やコラム記事の作成で、日本のどこにいても書けそうな案件でしたが、その中で

 

「福井の英語教室に関するまとめ記事」

 

という、もの凄くマイノリティな、誰が書けるんだこんなのみたいなものまで幅広くありました。

 

さて、まずは小手調べです。僕のライターとしての能力はどこまで通じるのか、僕の人生の積み重ねはどこまで通じるのか、試してみようじゃありませんか。オラ、ワクワクすっぞ。

 

その中で選んだのは「スポーツ」に関する記事。いいじゃないですか、「初心者にはぴったりそう!」なんて、暇を持て余した専業主婦のような独り言をつぶやき早速チェック。一口にスポーツと言っても野球から太極拳まで、様々ありました。その中で僕が選んだのは「ノルディックスキー」。実は僕は雪国出身で、幼いころはクロスカントリースキーをやっていたので、僕にとっては割と身近なスポーツです。

 

しかもこのスポーツを制したものは「キングオブスキー」と呼ばれます。これは、僕もこの記事を書けば「キングオブライター」になれるかもしれない。そして、僕の書いた記事を見て、担当者は「どひゃ~、す、すごい新人が現れたもんだ」なんて驚いて、ライターとしての専属契約を結んで、そしていつの間にかそれがライター会で有名になって、世界を飛び回るライターになって、金が湯水のようじゃわい、みたいな状況になるんじゃないか。そんな妄想を2秒ほどして、この記事を書こうと決意。

 

記事を作成するに当たって、色んな制約が設けられています。例えば、使わなきゃいけないキーワードが存在したり、文字数が指定されていたりするのです。きついように見えるかもしれませんが、制約が多いほど逆に文章は書きやすくなるもの。これは初心者にとってはありがたいです。この制約に沿って作ればいいのです。

 

よし、早速作成しよう!まずは記事のタイトルを決めます。制約は「初心者、女子、というワード入れてキャッチーで」です。突っ込みどころは多々ありますが、難なくタイトルを作ります。これは余裕かもしれない、僕にとっての天職かもしれない。そんな気持ちになりました。

 

そして、次に小見出しのタイトルをつけます。

 

制約は「ノルディックスキー、歴史、15文字以内、キャッチーで(ノルディックスキーの歴史とは?みたいなタイトルは禁止)」

 

これ、無理だろ。

 

いやだって、「ノルディックスキー、歴史」だけで11文字あるんですよ!?あと4文字でどれだけキャッチーにするか・・・。ここは最難関となりそうです。最有力候補であった「ノルディックスキーの歴史だっちゃ」も惜しく1文字オーバー。

 

よし、ここは倒置法でいこう。

 

「歴史♡ノルディックスキーの♡」

14文字。ここも、僕の溢れる才能で乗り切ります。いや、危なかった。いきなりライター挫折するところでした。

 

その後も幾度かの難関を越え、自分のボキャブラリーを存分に発揮し書き続けていきます。歴史やファッションも絡めて、記事が段々と出来上がっていきます。よし、このままいけばすぐに記事は完成だ、この記事を完成させて、晴れてライターデビューだ、そう思っていた矢先、次の指示が。

 

 

 

 

「この競技をやっている芸能人を3人挙げて、それぞれ記事にして下さい。(ただしスポーツ選手は除く)

 

 

 

 

終わった。ノルディックスキーなんてマイナーなスポーツやってる芸能人なんているのか?そりゃスポーツ選手なら知っています。3人なら挙げられます。でも、芸能人はかなり無理ゲーです。投稿には制限時間があります。その制限時間一杯使って調べたのですが、出てきません。おまけに「その芸能人がその競技をやっている写真を載せてください」なんて指示までありやがる・・・。

 

これは、完全に僕の実力が不足していた。結局僕の人生経験なんて、社会の厳しい荒波には打ち克てないんだと思い、涙を吞んで途中で終了。こうしてぼくのライターデビューは挫折したのです。

 

やはり、日頃からしっかり勉強してないとなかなか厳しいようです。しかも、時間単価に換算すると相当低い賃金ですので、ライターだけで食べていくのは本当に大変なんだと思います。しかし、僕はあきらめません。色んな道を模索します。レッツトライ☆

 

 

 

後日、あのノルディックスキーの案件がふと気になってサイトを覗いたら、その案件が消えていました。

 

あの難関を越えた猛者がいるのか。。

反省し、今日も文章磨き、知識磨きに取り掛かるのでありました。